群馬大学重点支援プロジェクトは、本学の強みや特色を強化するため、平成28(2016)年度から学内公募により支援を行ってきた。令和4(2022)年度からの第4期中期計画においても「本学の強み、特徴を有する研究を重点支援プロジェクトとして位置づけ、特定分野の研究の卓越性をさらに促進させ、最先端の研究を推進するための支援を行う」、「適切な資源集中により大型研究への発展を促す」としている。
令和3(2021)年3月に決定された国の「第6期科学技術・イノベーション基本計画」では、「総合知」を活用した課題解決が重要視されている。また、総合科学技術・イノベーション会議が令和4(2022)年2月に決定した「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」では、国の支援の方向性として、大学が自身の強みや特色を伸ばす大学自身の取り組みの強化とともに、地域社会における大学の活躍の促進が挙げられている。さらに、群馬大学においては、学内組織の縦割りを打破した教育研究力の強化を目指し、大学院改革に取り組んでいるところである。
このような動きを踏まえ、令和4(2022)年度の群馬大学重点支援プロジェクトでは、群馬大学の新たな強みにつながる研究プロジェクトを厳選して支援する。本学の機能強化のための組織改革や、地域における本学の価値向上、最先端の研究による本学のグローバル展開につながる取り組みを重視する。
【G3】
【G2】
No. | 研究代表者 | 学部等 | プロジェクト名 |
1 | 平井 宏和 | 医学系研究科 | 非ヒト霊長類(マーモセット)を用いた脳神経研究基盤の確立 -高次脳機能障害、精神・神経変性疾患の病態解明と治療法開発へ向けて- |
2 | 嶋田 淳子 | 保健学研究科 | 顧みられない熱帯病の統合的理解と治療薬開発研究基盤の構築 |
3 | 大野 達也 田代 睦 |
医学系研究科 | 先導的がん医療の汎用と重粒子線医学の高度化展開、および革新的がん未来医療の開発のための総力的がん医療イノベーション研究 |
4 | 山延 健 | 理工学府 | 「Sメンブレン」プロジェクト(スーパー・メンブレンの創製と自律システム化) |
5 | 畑田 出穂 | 生体調節研究所 | 創薬標的遺伝子の個体レベルでの高速スクリーニング法の開発 |
6 | 村上 正巳 | 医学系研究科 | 原因不明の脂質異常症の病態解明及び治療戦略の創出 |
No. | 研究代表者 | 学部等 | プロジェクト名 |
1 |
鈴木 孝明 |
理工学府 | 未来社会を切り拓く大面積ハイスループット3D微細加工技術とその応用 |
2 |
秦 健一郎 |
医学系研究科 | ゲノム医療の社会実装化に資する核酸抽出装置開発および解析・診断手順の構築 |
No. | 研究代表者 | 学部等 | プロジェクト名 |
1 |
加田 渉 |
理工学府 | 理工基盤と量子技術の共創的融合による固体量子センシングフロンティアの開拓 |
2 |
佐々木 伸雄 |
生体調節研究所 | 新生児期における腸内細菌-腸管上皮細胞の相互作用 |
3 |
川辺 浩志 |
医学系研究科 | 発達障害の病態解明を目指した超解像3D-STED顕微鏡によるシナプスの微細形態解析 |
4 |
片山 彩香 |
医学系研究科 | AIを用いた病理組織・ゲノムプロファイリングによる癌個別化治療の開発 |
5 |
松尾 一郎 |
理工学府 | 糖鎖による細胞機能・形態制御を目指した薬剤送達システムの構築 |
No. | 研究代表者 | 学部等 | プロジェクト名 |
1 |
六代 範 |
医学系研究科 | 難治性がんにおけるバイオマーカーの策定と創薬標的の探索 |
2 |
大日方 英 |
医学系研究科 未来先端研究機構 |
機械学習によるデータマイニングおよび多階層オミックス解析を活用した難治性疾病の病態解明と新規治療法の開発 |
3 |
白川 純 |
生体調節研究所 | 糖尿病根本治療へ向けたヒト膵島を用いたトランスレーショナルリサーチ |
4 |
髙橋 昭久 |
重粒子線医学推進機構 | 国際宇宙ステーション「きぼう」利用宇宙実験とその先へ (宇宙放射線と重力変化の複合影響) |
5 |
柴田 淳史 |
未来先端研究機構 | DNA修復反応を中心としたゲノム医科学ネットワークの確立による発がんメカニズムの統合的理解と新たながん医療シーズの開拓 |
6 | Wheelock Craig ChaleckisRomanas |
未来先端研究機構 | Molecular phenotyping of asthma and COPD (喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の分子表現型解析) |